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人には言えない悩みとして性器の痛みやかゆみ、腫れがあります。通常であればそのような症状は出ないのですが、症状が出てしまった場合は何か原因があって起こっているのではないかと心配になります。性器に痛みやかゆみ、水泡のようなものができている場合、ヘルペスウイルスが関係して性器ヘルペスになっている可能性があります。性器ヘルペスは性病の一つでそのままにしておいても治ることはありません。適切な治療を受ける必要があるのです。

性器ヘルペスって何?

性器ヘルペスとは単純ヘルペスウイルスに感染することで発症するものを指しています。性器の付近にできたものを性器ヘルペスと呼び、口や口腔内にできたものを口唇ヘルペスと呼びます。さらに単純ヘルペスには2つの型があり、性器ヘルペスの場合はどちらの型にも起こることがわかってきました。

感染経路は主にオーラルセックスや性交が多く、まれに手にも感染してしまうことがあります。一度感染してしまうとヘルペスウイルスは体の中に潜んでおり、抵抗力がなくなったときやストレスがたまったときに再び起こります。性器ヘルペスは再発するので、常に体を鍛えて健康な状態を保つ必要があるのですが加齢に伴って再発することも多く、いかにして発症をしないようにするかが大切になってくるのです。

性器ヘルペスは4日から10日ほどの潜伏期間を経て発症します。発症に関しては2つのタイプがあり、初めて感染した場合は何も現れず、ある一定の潜伏期間を経てから発疹などが出るタイプと、初めての感染でかゆみなどがみられて、ある一定の潜伏期間を経て再び発疹などが出るタイプとがあります。約80%の人が1年以内に再発をすることがあり、油断ができない感染症でもあります。

感染については初めて感染した場合と再発の場合とでは症状の出方が違います。まず、初感染の場合は重いことが多く、再発をすると軽くなります。不思議なことに性器ヘルペスの場合、再発をすればするほど軽くなるのです。ですが、性病は放置してはいけないので感染に気が付いたら早めに治療を開始しなくてはなりません。

初めての感染で現れる主な症状には、ひりひりかんや灼熱感、むず痒い痛みがあります。赤い発疹のようなものもできることが多く、その発疹やがて水ぶくれになり、さらに日が経つと破れて潰瘍ができるようになります。人によっては38度ほどの熱がでることもあり、風邪によるものではないか、と感じることも多いです。

再発を起こす場合ウイルスは性器の付近にいるわけではなく神経節に潜んでいます。ストレスや環境の変化などの原因によって再び依然感染した性器の周辺に戻ってきて、増殖をし症状が出てしまうのです。再発前にはむずむずするような違和感や灼熱感、患部の痛みや神経痛のような症状が出ることがあります。

男性が性器ヘルペスになったらどうなる?

男性が性器ヘルペスになった場合は、外性器の先端や包皮、体部やおしり付近に赤いぶつぶつができ、次第に水ぶくれとなり破れてただれた状態になります。さらに激しい痛みが生じることがあり、歩くのが困難になることもあります。通常は水泡が破れてただれた状態になるのですが、発熱が起こったり、足の付け根のリンパ腺が腫れたりすることもあり、下半身を中心に違和感が出てきてしまいます。

水泡が破れてしまうと我慢できないことが多く、やっとこの段階で医療機関を受診しようと思いますが、実際にはかなり進んだ状態であるので、治療に手間がかかってしまうこともあります。できれば発疹ができた段階で受診をしたほうが良いのです。

性器ヘルペスは再発がしやすいのですが、男性の場合は陰茎などのデリケートな部分に痛みを伴う水泡ができ、3日ほどの時間が経過すると破れて潰瘍のようなものができます。男性の場合はこういった変化の他にウイルス排泄があり、大変小さな病変も実際にはあるため抗ウイルス薬を使用して治療を行わなくてはなりません。

男性の場合、排尿をする際に病変が起きているところを触ることが多いのですが、触った手でほかの部分を触ると、今度は触った部分に病変が生じてきます。もし病変が起きているところを触ってしまった場合はすぐに手を洗うようにしましょう。

次に発疹や水泡が出た場合、症状が軽いので普通に生活をしてしまい再び現れているのに気が付かずパートナーに移してしまうこともあります。また約半分の人が再び水泡などができることがありなかなか完治するのは難しい面が多いです。ですので、まずは感染しないように避妊具などを用いることが基本です。日常生活においてはストレスや風邪、飲酒によっても発症することがあるので、体をゆっくりと休めるようにしてください。

ヘルペスに感染してもそのことが直接命に関わることはありません。とにかくパートナーに感染させないことが大切ですので、日々の管理をしっかり行うことが大切です。潰瘍部分から他の菌が入り込みさらに炎症が強くなることも多いですので、安易に考えたり自己判断で薬を服用したりしないようにしましょう。小さな病変は自分で見つけることはできませんので、気が付かないまま感染を拡大させている可能性があります。

女性が性器ヘルペスになったらどうなる?

外陰部に不快な感じが起きたり妙にむず痒くなったりすることがあります。おかしいな、と感じているうちに今度は急激に外陰部がひどく痛み、歩く振動が辛くなったり、排尿も困難になったりすることがあります。男性よりも女性のほうが症状が重いことが多く、外陰部の様子を見ると広い範囲に多数の潰瘍が見られます。この潰瘍はきちんとした形ではなく、皮膚がはがれてしまい皮がむけた状態のようになっていることが多いです。潰瘍は両方の大陰唇や小陰唇にでき、周辺には小さな水ぶくれができており、潰瘍をさらによく見てみると死んだ細胞が黄色くついていることも多いです。

女性の場合もひどくなると鼠径部のリンパ節が腫れて、全身の倦怠感や発熱、頭痛といったことが起こり、まれではあるのですが、ウイルスが髄膜まで進んでしまい、髄膜炎を引き起こしてしまうこともあります。そしてそのウイルスが膀胱に入った場合は排尿痛はもちろんのこと、頻尿などの膀胱に関する様々な異変が生じてくるのです。

女性の場合も男性のように再び病変が発生することが多く、特に全身の免疫力が下がっている時、月経時といったときに発生する確率が高くなります。加齢に伴ってそのようなことは少なくなっていきますが、個人差があり、年に1回起こる人もいれば頻繁に起こる人もいます。

女性の中で最も心配なのは妊娠時に発症した場合です。妊婦が発症した場合、胎児に影響が当たることがあり、このような状況を新生児ヘルペスと呼びます。出産前の胎児の段階であればそれほど影響はないのですが、出産時に産道を通るときにウイルスに触れてしまい、発症してしまうことがあります。ヘルペス自体は妊娠中に発症してしまっても妊娠を継続することができますし、出産にも影響を及ぼすことはないのですが、妊婦の産道で感染してしまった場合1週間以内に発症し、皮膚や眼球に出たり、ひどい場合には脳炎になったりしてしまいます。脳炎になると命に危険が及ぶことが多くあるので、自然分娩ではなく帝王切開となってしまうことがほとんどです。

性器ヘルペスは自分だけの問題ではなくパートナーと一緒に考える問題であり、さらに妊娠をしている場合は胎児にも影響がでてしまう怖い病気でもあります。女性からはなかなか言いにくいですが、きちんと避妊をしてほしいことを伝え、さらに月経時は清潔に保つなど対策を練らなくてはなりません。

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